
今回はこんな要望にお応えする内容です。

②レイヤーを「右クリック」→[新規色調補正レイヤー]→[グラデーションマップ]をクリック
③[グラデーションセット]の中から好きなものをダブルクリックして「OK」
これで下のレイヤーにグラデーションマップが適用されます。
僕は7年くらいクリスタを使ってきて、最近グラデーションマップにハマり始めました。
クリスタでグラデーションマップが使えるようになると、「表現の幅UP」&「作業効率UP」などのメリットがあります。
超便利で楽しいです!!
ではではさっそく、作例も合わせてグラデーションマップの使い方を見ていきましょう!!
▼この記事の内容▼
1-2.レイヤーを「右クリック」→[新規色調補正レイヤー]→[グラデーションマップ]をクリック
1-3.[グラデーションセット]の中から好きなものをダブルクリックして「OK」
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1.クリスタのグラデーションマップの使い方【基本】

まずは基本の使い方ですね。
ざっくり解説するとグラデーションマップは、「色の明るさによって、設定したグラデーションの色を付ける機能」です。

クリスタのグラデーションマップ機能の概要
使うメリットとしては、
・描く時は陰影に集中できる
・イラストに統一感が生まれる
・後で細かい色変更が簡単にできる
などがあります。
では実際に使ってみましょう。
1-1.【準備】グラデーションマップをかけるレイヤーを用意
今回は単色パターンのテクスチャを使っていきます。
理由は「初心者でも簡単に使えて効果がわかりやすいから」です★
▼[素材]パレットから好きなテクスチャをキャンバスにドラッグ・アンド・ドロップ

大理石テクスチャをドラッグ・アンド・ドロップした例
僕は[大理石]を選んでみました。
グラデーションマップは、白黒で描いたイラストに使われることが多い印象です。
元の絵に色が付いていても、明暗によって設定したグラデーションの色に変換されるのであまり意味はないのかなと思います。
応用方法によっては「色付きのレイヤーに重ねて色に深みを出す」などもできますが、今回は基本なのでそこまで追求しません。
1-2.レイヤーを「右クリック」→[新規色調補正レイヤー]→[グラデーションマップ]をクリック
![クリスタのレイヤーを右クリックして[新規色調補正レイヤー]の項目を開いた画像](https://mocoartcook.com/wp/wp-content/uploads/2020/06/gradationmap-use-003.jpg)
レイヤーを右クリックして[グラデーションマップ]をクリックする
グラデーションマップの設定画面が開きます。
1-3.[グラデーションセット]の中から好きなものをダブルクリックして「OK」

夕焼けのグラデーションを選択した例
「夕焼け」を選択してみました。
クリスタのグラデーションマップでは、数種類のグラデーションがデフォルトで用意されています。
自分でグラデーションの色を設定もできますが、最初はセットの中から選んだ方が楽なのでおすすめです。
個人的には、「空」の中にあるセットがキレイな色でいい感じ★


クリスタにこんな便利機能があったんだね
下のレイヤーの明るさによって、グラデーションの色が付いてるのがわかりますね★
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1-4.テクスチャにグラデーションマップを使う時の注意
グラデーションマップを使用するとき、
・テクスチャをフォルダに入れる場合
・背景が白のベタ塗り以外の場合
には、テクスチャを白のベタ塗りレイヤーと結合する必要があります。

フォルダに入れたテクスチャにはそのままではグラデーションマップの効果が反映されない
グラデーションマップは明るさを元に動作するので、「透明色」には使えないようです。
▼レイヤーを「右クリック」→[新規レイヤー]→[ベタ塗り]で「RGB:255」の白を設定

白のベタ塗りをする
▼テクスチャレイヤーをベタ塗りレイヤーの上に移動して[下のレイヤーに結合]ボタンをクリック
![クリスタの[下のレイヤーに結合]アイコンを選択した画像](https://mocoartcook.com/wp/wp-content/uploads/2020/06/gradationmap-use-004-3.jpg)
[下のレイヤーに結合]を実行する
マスクを適用するか確認されるので、「適用」をクリック。
▼コレで、レイヤーフォルダに入れたテクスチャにもグラデーションマップが適用されました。

大理石テクスチャにグラデーションマップが適用された例
2.グラデーションマップを使った作例紹介
グラデーションマップでできることの例としては、
・白黒で描いたイラストに色を塗る
・単色テクスチャに色を付ける
などがあります。
2-1.【使い方① 白黒で描いたイラストに色を塗る】

オーバーレイなどの「合成モード」で色をなじませたときよりも、深みのある色を塗れます。
(これも塗り方次第ですが。)
「背景」「キャラの塗り」「キャラの線画」でレイヤーは分けました。

クリスタで描いた白黒イラストの例
今回は「キャラの塗り」に対してグラデーションマップをかけていきます。
▼グラデーションマップをかけるパーツ毎に分けたレイヤーをそれぞれ作成

キャラの髪パーツの部分をベタ塗りにした例
レイヤーフォルダーを作成して、それぞれレイヤー分けしていきましょう。

各パーツをレイヤー分けした例
わかりやすいように強い色で塗り分けましたが、自分がわかりやすい色でOKです。
パーツ分けが終わったらレイヤーフォルダは非表示にしておくと、この後の作業がやりやすいです。

パーツ分けしたレイヤーフォルダを非表示にする
▼パーツ分けしたレイヤーを「右クリック」→[レイヤーから選択範囲]→[選択範囲を作成]をクリック

パーツ分けしたレイヤーから選択範囲を作成する
レイヤーの色が塗ってある部分が選択範囲になります。

レイヤーからせんたくをした例
この例の場合、レイヤーを非表示にしているので、範囲だけが表示されています。
▼白黒で描いたイラストのレイヤーを「右クリック」→[新規色調補正レイヤー]→[グラデーションマップ]をクリック

グラデーションマップをクリック
▼[グラデーションセット]の中から好きなものをダブルクリックして「OK」

グラデーションマップで髪に色を付けた例
コレで選択した範囲にだけグラデーションマップがかけられます。
▼あとは、同じ作業を全てのパーツ分けしたレイヤー分繰り返しましょう。

キャラ全体をグラデーションマップで塗った例
※目や装飾などの細かい部分は後で加筆したほうがキレイに早くできます。
(今回全部グラデーションレイヤーで塗ってみましたが、細かい着色には微妙かなと感じました。作業の初めに全体の色のイメージを決めたりするのに使うといいんじゃないでしょうか?)
グラデーションマップを使うと、後から色も簡単に変更することができます★

クリスタのグラデーションマップを使って後からキャラの髪色を変更した例
2-2.【使い方② 単色テクスチャに色を付ける】

クリスタの単色パターンテクスチャにグラデーションマップをかける例を最初に紹介しました。
それの応用です。
今回は「炎」を描いてみます★
グラデーションマップをかけたテクスチャを切り抜いて、「指先」ツールでぼかしたり、「水彩」ブラシで加筆するだけで、簡単に炎を描くこともできます。
手順はサラッとだけ紹介しますね。
▼「大理石」テクスチャにグラデーションマップを適用

大理石テキスチャにグラデーションマップを適用した例
(方法は、このページの『1.クリスタのグラデーションマップの使い方【基本】』参照)
(※『1-4.テクスチャにグラデーションマップを使う時の注意』の方法でベタ塗りレイヤーとも結合しておきます。)
▼グラデーションマップをテクスチャレイヤーにクリッピング

グラデーションマップをクリッピングする
▼「選択」ツールなどで炎っぽい形に切り抜く

テクスチャを炎の形に切り抜いた例
▼「指先」ツールで”先端を”細く伸ばしたりぼかしたり

指先ツールでぼかした例
(中心部分はぼかさずにテクスチャの質感を残した方がいい感じ★)
▼テクスチャのレイヤーの上に新規レイヤーを作成・クリッピング

新規レイヤーを作成して、クリッピングする
▼「水彩」ブラシで中心部分に「白色」を塗る
グラデーションマップを適用してあるので、勝手に色が付きます。

白色を塗るとグラデーションマップの効果で勝手に黄色になる
▼お好みで背景に黒のベタ塗りレイヤーを追加

背景に黒のベタ塗りをすると炎が強調される
やってみると結構簡単にそれらしいものが完成します。
グラデーションマップの色を変更するだけで、青い炎とかも作れますよ!

炎の色を赤→青に変更した例

コレ使って私も何か描いてみよ

クリスタの便利機能は使い方覚えるとほんとに楽しいよ★

また見てね★
使ったことないから全然わからなくて・・・。